ステイフーリッシュ（2015年生、母カウアイレーン）

ステイフーリッシュ（2015年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「常識に囚われるな。有名なスピーチから。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したカウアイレーンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のドバイゴールドカップ(唖・G2)に勝利した他、2018年の京都新聞杯(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月10日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアイスバブルに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2018年）

2月11日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のアドマイヤアルバに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月27日、中2週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

12月1日、中5週で迎えた8戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2019年）

1月5日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、伸びてきたウインブライト決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月10日、中4週で迎えた10戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したダンビュライトにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月31日、中6週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

6月1日、中8週で迎えた12戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた14戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

11月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったクレッシェンドラヴにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5歳（2020年）

1月26日、中7週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったブラストワンピースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月5日、中6週で迎えた19戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月31日、中7週で迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた22戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

6歳（2021年）

1月24日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラヴズオンリーユーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

8月22日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた27戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月14日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月12日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2022年）

2月26日、鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のSonnyboylistonに4馬身1/4の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

3月26日、G2のドバイゴールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダン芝3200m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のManoboに半馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月26日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月28日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のドーヴィル大賞（フランス・ドーヴィル芝2500m）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったBotanikから1馬身1/4差の2着に敗れた。

10月2日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。20頭立ての14番人気で大外20番ゲートからスタート。14着に終わった。