ウインブライト（2014年生、母サマーエタニティ）

ウインブライト（2014年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+輝かしい」。2019年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したサマーエタニティが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2019年の香港カップ(香・G1)に勝利した他、2019年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月26日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルラプティスに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月17日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったアウトライアーズにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルズイーガーに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月19日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアウトライアーズを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月16日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（6戦3勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

10月8日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（7戦3勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

11月12日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（8戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスズカデヴィアスをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

4歳（2018年）

1月6日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（9戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったセダブリランテスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

2月25日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松岡正海騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアエロリットをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月1日、中4週で迎えた13戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で松岡正海騎手（11戦5勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

10月20日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松岡正海騎手（12戦5勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で松岡正海騎手（13戦5勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

5歳（2019年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松岡正海騎手（14戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のステイフーリッシュを半馬身振り切って重賞4勝目を挙げた。

2月24日、中6週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松岡正海騎手（15戦6勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラッキーライラックをクビ差振り切って連覇達成

4月28日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は16戦連続で松岡正海騎手（16戦7勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のExultantに3/4馬身の差をつけて3連勝でG1ホースの称号を手に入れた。

9月22日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で松岡正海騎手（17戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

10月27日、中4週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で松岡正海騎手（18戦8勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

12月8日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は19戦連続で松岡正海騎手（19戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のMagic Wandを短アタマ差制して2つ目のG1タイトルを手に入れた。

6歳（2020年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月1日、約8か月の休養明けで迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（20戦9勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

2020年12月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月13日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（21戦9勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったノームコアから3/4馬身差の2着に敗北した。