アウトライアーズ（2014年生、母ウィストラム）

アウトライアーズ（2014年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「異常値」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時7歳）と交配したウィストラムが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年のスプリングステークス(G2)で2着に入った他、2020年の小倉記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、丸山担によって2,700万円で落札された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月6日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンライズソアに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月18日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンナイトインパリに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月6日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のウインブライトに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

3歳（2017年）

3月19日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウインブライトにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

11月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

4歳（2018年）

1月6日、中5週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に敗れた。

5月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月7日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマニンリュウセイに2馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月15日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月23日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず最後はサトノグランと並んで7着同着となった。

5歳（2019年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（10戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウフェイクをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月14日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

7月7日、中9週で迎えた18戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に敗れた。

11月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

6歳（2020年）

2月23日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月25日、中8週で迎えた23戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた24戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7月12日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

8月16日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月27日、中5週で迎えた27戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（7戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

2020年10月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。