ノームコア（2015年生、母クロノロジスト）

ノームコア（2015年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「究極の普通」。毛色は芦毛。種牡馬のハービンジャー（当時9歳）と交配したクロノロジストが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地6戦3勝。2020年の香港カップ(香・G1)に勝利した他、2019年のヴィクトリアマイル(牝G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、池谷誠一によって2,376万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月16日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマイティテソーロに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月9日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のアスター賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のソイルトゥザソウルを3/4馬身振り切って2勝目を収める

3歳（2018年）

3月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

4月22日、中4週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

9月8日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマウレアに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

11月11日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4歳（2019年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したワンブレスアウェイに半馬身届かず2着に敗北した。

3月9日、中5週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5月12日、中8週で迎えた9戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプリモシーンをクビ差振り切ってマイル女王の座を手にした。

10月19日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレイエンダを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

12月8日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5歳（2020年）

3月29日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

5月17日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

6月7日、中2週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

8月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のペルシアンナイトに1馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

2021年1月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月13日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のウインブライトに3/4馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルを掴み取った。