ウインアルザス（2010年生、母シシーダルザス）

ウインアルザス（2010年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋フランスの地名、母名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したシシーダルザスが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着8回。2013年の京都新聞杯(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、秋田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、秋田牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,575万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額2,300万円（5.75万×400口）で一口馬主が募集された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月15日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったセキショウに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月8日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアルバタックスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、アドマイヤスピカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2013年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったナリタパイレーツに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた8戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイワレーヌに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月30日、中5週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、アドマイヤスピカにハナ差交わされて2着に惜敗した。

5月4日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中井裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、最後はシンネンと並んで4着同着となった。

5月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のアドマイヤディープをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

8月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

9月22日、中4週で迎えた13戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦2勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた15戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2013ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

12月21日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ウエスタンオウジに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月1日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

6月14日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、伸びてきたクリビツテンギョ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2015年）

5月24日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月28日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のワンダーアツレッタを半馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月18日、中2週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のエイダイポイントに3馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

12月26日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ポトマックリバーに交わされて2馬身半差の2着となった。

6歳（2016年）

1月5日、中0週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。