アルバタックス（2010年生、母タックスシェルター）

アルバタックス（2010年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの港町」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したタックスシェルターが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦5勝2着8回。2015年、2016年とオーロカップ(オープンハンデ)で2回2着に入った他、2016年の東風ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月28日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は488kg。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったサンライズバードにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインアルザスを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2013年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

3月17日、中9週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒュウマをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

5月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、伸びてきたフルーキー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したデウスウルトにアタマ差届かず2着となった。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4歳（2014年）

2月2日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月30日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

6月28日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月5日、連闘で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の御在所特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のグリーンラヴに1馬身半の差をつけて優勝

8月2日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンスアミーガを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月12日、中9週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタブレットに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

11月16日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のブレークビーツに1馬身1/4の差をつけて5勝目をマークした。

5歳（2015年）

3月8日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた23戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5月3日、中4週で迎えた24戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのモンゴル大統領賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

7月26日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

10月24日、中9週で迎えた28戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したロサギガンティアを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2016年）

2月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたインパルスヒーロー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月1日、中6週で迎えた32戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた33戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたトウショウドラフタ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月13日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したナックビーナスにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月4日、中2週で迎えた36戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7歳（2017年）

4月30日、約5か月の休養明けで迎えた37戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。