フルーキー（2010年生、母サンデースマイルⅡ）

フルーキー（2010年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偶然に、まぐれ当たりの」。毛色は青鹿毛。種牡馬のRedoute's Choice（当時14歳）と交配したサンデースマイルⅡが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地32戦7勝2着4回。2015年のチャレンジカップ(ハンデG3)に勝利した他、2016年のエプソムカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって3,150万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

3月2日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のトウカイバイタルに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したブレイズアトレイルにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月11日、中2週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンドリームに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルバタックスを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

10月20日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

4歳（2014年）

9月28日、約11か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のルファルシオンに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

10月18日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイケイペガスターに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月13日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はデウスウルトと並んで2着同着となった。

5歳（2015年）

1月4日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月14日、中6週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

10月4日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルホウオウに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月24日、中2週で迎えた16戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月12日、中6週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のヒストリカルに1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

6歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月28日、中7週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月8日、中9週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したパッションダンスを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中4週で迎えた21戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったルージュバックに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月26日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7歳（2017年）

2月19日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月11日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

5月7日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

9月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

11月12日、中9週で迎えた30戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず17着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた32戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。