デウスウルト（2008年生、母バプティスタ）

デウスウルト（2008年4月2日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「神これを欲したもう（ラテン語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したバプティスタが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦4勝2着6回。2015年の中日新聞杯(ハンデG3)で2着に入った他、2014年のチャレンジカップ(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月25日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、グルヴェイグに半馬身交わされて2着となった。

3歳（2011年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた3戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のリンゴットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月9日、中9週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2013年）

5月19日、約25か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたアドマイヤドバイ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたテンペル決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月8日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムレンジャーに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のアルバタックスをアタマ差振り切って勝利をモノにする

6歳（2014年）

2月2日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

4月20日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したマコトブリジャールを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月11日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

6月8日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

9月14日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダノンシンフォニーをクビ差振り切って4勝目を手にした。

12月13日、中8週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はフルーキーと並んで2着同着となった。

7歳（2015年）

1月4日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

3月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったディサイファにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

7月19日、中9週で迎えた24戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

12月12日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

8歳（2016年）

2月21日、中9週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず13着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた28戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた29戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月10日、中2週で迎えた33戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

9歳（2017年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた35戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。