グルヴェイグ（2008年生、母エアグルーヴ）

グルヴェイグ（2008年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「北欧神話の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したエアグルーヴが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦5勝2着2回。2012年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、2011年のエルフィンステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るデウスウルトを途轍もない末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（2011年）

2月5日、中5週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月8日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユースティティアに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月22日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアグネスワルツに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったビッグスマイルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

4歳（2012年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雪/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリタプラチナを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月3日、中2週で迎えた10戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のマイネオーチャードに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のクリスマスキャロルに2馬身の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号を勝ち取った。