マイネオーチャード（2008年生、母シルキーヴェルジェ）

マイネオーチャード（2008年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋果樹園」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時14歳）と交配したシルキーヴェルジェが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ムラカミファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着4回。2012年のエリザベス女王杯(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ムラカミファームから「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、ビッグレッドファームによって315万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,200万円（12万×100口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

11月7日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3歳（2011年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

5月15日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

8月27日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るクレバーホークを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

9月24日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のナンデヤネンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月12日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアカリに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

4歳（2012年）

3月25日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったグルヴェイグに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノパンサー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月4日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したレインフォールにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマイネルシュライに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月15日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（9戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5歳（2013年）

4月20日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（10戦2勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

6月9日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（12戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月17日、中4週で迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったアロマティコにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（13戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

11月9日、中4週で迎えた27戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

12月23日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（14戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のステラウインドに2馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

6歳（2014年）

1月26日、中4週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（15戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた30戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（16戦3勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。