サトノパンサー（2008年生、母ピサノベネチアン）

サトノパンサー（2008年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋豹」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したピサノベネチアンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の2012プロミネントジョッキーズトロフィー(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、フジワラファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ローズヒルによって3,150万円で落札された。

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月19日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドデイヴィスに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

12月12日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

3歳（2011年）

1月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月11日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳500万下のあずさ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の一乗寺特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルガヴロシュに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月28日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたデンコウオクトパス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月19日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、B.プレブル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2011ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の筥崎特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレッドセインツをハナ差振り切って優勝

4歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、最後はラフォルジュルネと並んで4着同着となった。

2月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦2勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したトランスワープを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3月25日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（12戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月23日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（13戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネオーチャードを半馬身振り切って制した。

8月11日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（14戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

11月3日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月25日、中2週で迎えた21戦目は、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2012プロミネントジョッキーズトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のノーステアをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月8日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松田大作騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

5歳（2013年）

1月13日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

7月7日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず12着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（15戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（16戦3勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（17戦3勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた29戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

6歳（2014年）

5月31日、約6か月半の休み明けで迎えた30戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。