ルージュバック（2012年生、母ジンジャーパンチ）

ルージュバック（2012年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテル名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時14歳）と交配したジンジャーパンチが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦6勝2着2回。2017年のオールカマー(G2)に勝利した他、2016年の毎日王冠(G2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月28日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンバーグリスキーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月9日、中5週で迎えた2戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のベルーフに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2015年）

2月8日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のポルトドートウィユに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月12日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたミッキークイーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月15日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月27日、中5週で迎えた7戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4歳（2016年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったシュンドルボンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月15日、中8週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた10戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（8戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のフルーキーに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアンビシャスをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月30日、中2週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（10戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（11戦5勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5歳（2017年）

3月11日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（12戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

5月14日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（13戦5勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

9月24日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のステファノスを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月12日、中6週で迎えた17戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

12月24日、中5週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。