パッションダンス（2008年生、母キッスパシオン）

パッションダンス（2008年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「情熱のダンス」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したキッスパシオンが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦7勝、地方1戦0勝。2013年、2016年と新潟大賞典(ハンデG3)を2勝した他、2015年の新潟記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって9,450万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

2月26日、デビュー戦はU.リスポリ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマーベラスバロンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月7日、中9週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4歳（2012年）

6月30日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイダイポイントに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

12月1日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコンカランに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

12月23日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミルドリームをハナ差振り切って4勝目をつかんだ。

5歳（2013年）

2月17日、中7週で迎えた7戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤタイシをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

6月1日、中3週で迎えた10戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6歳（2014年）

12月6日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

7歳（2015年）

1月4日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

1月25日、中2週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月14日、中6週で迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入った。

5月10日、中7週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月9日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルミラノをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8歳（2016年）

1月27日、中7週で迎えた19戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦、G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のフルーキーに2馬身の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

6月4日、中3週で迎えた22戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。