アドマイヤタイシ（2007年生、母ミズナ）

アドマイヤタイシ（2007年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋太子」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシングスピール（当時15歳）と交配したミズナが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地31戦4勝2着11回、中央障害7戦1勝2着1回。2013年の中日新聞杯(ハンデG3)で2着に入った他、2012年の朝日チャレンジカップ(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ダーレー・ジャパンから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって4,515万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月20日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したファイブイーグルを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月7日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスプリングアルタに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルガヴロシュを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月8日、中1週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小峰城特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2011年）

8月21日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ゴーハンティングにクビ差交わされて2着となった。

9月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったメジロジェニファーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたリヴェレンテ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2012年）

2月12日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエバーグリーンに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

3月11日、中3週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカネトシパサージュに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月19日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエドノヤマトをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

11月18日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったダイワファルコンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたショウリュウムーン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6歳（2013年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタッチミーノットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月9日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたサトノアポロ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月5日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したパッションダンスにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月9日、中4週で迎えた26戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

7歳（2014年）

5月11日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

6月7日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエアソミュール決め手に屈してハナ差の2着となった。

7月20日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

9月7日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

12月13日、約3か月の休養明けで迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

8歳（2015年）

5月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月13日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノグーフォから4馬身差の2着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のマックスドリームに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月31日、中3週で迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9歳（2016年）

3月26日、約4か月の休み明けで迎えた38戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。