エアソミュール（2009年生、母エアラグーン）

エアソミュール（2009年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋フランスの都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時11歳）と交配したエアラグーンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦10勝。2014年の毎日王冠(G2)に勝利した他、2014年の鳴尾記念(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月20日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/重）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバハドゥールに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダークナイサーに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月24日、中5週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

9月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月13日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のダノンマックインに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウカドマツに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月1日、中2週で迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4歳（2013年）

3月3日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサクラアルディートに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月11日、中9週で迎えた13戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた14戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサトノギャラントに1馬身3/4の差をつけて6勝目を奪取した。

7月14日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

8月18日、中4週で迎えた17戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

12月14日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイクリッドバレーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2014年）

2月1日、中6週で迎えた19戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアロマカフェに2馬身の差をつけて制した。

3月2日、中3週で迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

6月7日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤタイシをハナ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月12日、中6週で迎えた23戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンレイレーザーを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月6日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2015年）

1月25日、中6週で迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月5日、中9週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月6日、中8週で迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

7月19日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。