サクラアルディート（2008年生、母セダンフオーエバー）

サクラアルディート（2008年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇敢な（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したセダンフオーエバーが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着7回、中央障害1戦0勝。2014年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入った他、2015年の福島テレビオープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

3月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、スラストラインに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンライズマルスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたナムラオウドウ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月31日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったマイティースコールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブルースビスティーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2012年）

4月8日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインルキアに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

5月12日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月1日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコアレスドラードをハナ差振り切って雨中の戦いを制した。

10月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のカレンミロティックに1馬身1/4の差をつけて制した。

11月3日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたデスペラード決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月2日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジェントルマンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2013年）

2月10日、中9週で迎えた13戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦4勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったエアソミュールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月11日、中9週で迎えた15戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（10戦4勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月14日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6歳（2014年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた19戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたヴェルデグリーン決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月29日、中8週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（11戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた23戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた24戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

11月16日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた26戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた27戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

7歳（2015年）

2月22日、中8週で迎えた28戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月26日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のヒストリカルをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

8月23日、中3週で迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。