ヴェルデグリーン（2008年生、母レディーダービー）

ヴェルデグリーン（2008年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「緑（伊）＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時10歳）と交配したレディーダービーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は斉藤安行。戦績は、中央平地23戦7勝2着1回。2014年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2013年のオールカマー(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

12月25日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のインプレザリオを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月23日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムオオタカにアタマ差届かず2着となった。

2月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月20日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

9月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下の習志野特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の菅名岳特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の加治川特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2012年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノマナザシを3/4馬身振り切って2勝目を収める

3月4日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

4月22日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

10月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月11日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

5歳（2013年）

1月12日、中8週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリルバイリルに2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

1月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジョングルールをハナ差振り切って4勝目を手にした。

3月24日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジョングルールを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月5日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月22日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦3勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウナルトをクビ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

10月27日、中4週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦4勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月22日、中7週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦4勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

6歳（2014年）

1月26日、中4週で迎えた21戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラアルディートをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

3月2日、中4週で迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で田辺裕信騎手（8戦5勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月29日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で田辺裕信騎手（9戦5勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。