サトノギャラント（2009年生、母スティンガー）

サトノギャラント（2009年2月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋華麗な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したスティンガーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着4回、中央障害5戦1勝2着2回。2014年の関屋記念(G3)で3着に入った他、2013年の函館記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、グローブエクワインマネージメントによって5,460万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月21日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタニセンヴォイスをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月2日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、サウンドオブハートに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、中7週で迎えた4戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のオコレマルーナに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（2012年）

3月18日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず13着に敗れた。

10月7日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンラムジを半馬身振り切って休み明けの一戦をモノにした。

11月11日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアナバティックを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2013年）

6月9日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のゴールデンナンバーをアタマ差振り切って休み明け初戦を制した。

6月30日、中2週で迎えた12戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエアソミュールを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月13日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたレインスティック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月23日、中5週で迎えた15戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトリップをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2014年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた17戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（8戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したサンレイレーザーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

9月14日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2015年）

1月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

2月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた24戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

5月3日、中7週で迎えた25戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウヤタロウを3/4馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6月7日、中4週で迎えた26戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に終わった。

8月16日、中9週で迎えた27戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7歳（2016年）

2月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた29戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月8日、中9週で迎えた30戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた31戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デュプレシス騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月14日、中8週で迎えた32戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（13戦3勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた34戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったソロルから4馬身差の2着となった。

10月29日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のハギノパトリオットに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月10日、中5週で迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2017年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったツジスーパーサクラから1馬身半差の2着に敗北した。

7月1日、中8週で迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。