サウンドオブハート（2009年生、母シンメイミネルバ）

サウンドオブハート（2009年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「心の音」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時11歳）と交配したシンメイミネルバが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地10戦6勝。2013年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2011年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（10万×200口）で一口馬主が募集された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月20日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のクリスタルブランカに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月2日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノギャラントを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月11日、中9週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネボヌールを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

12月2日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のオメガハートランドに1馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

4歳（2013年）

1月5日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカネトシディオスに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月6日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイチオクノホシをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

5月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。