タニセンヴォイス（2009年生、母ヴォイスフロムヘヴン）

タニセンヴォイス（2009年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時9歳）と交配したヴォイスフロムヘヴンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着9回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月27日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

9月17日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたサトノギャラント決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月9日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2012年）

2月5日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジャストジョーイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中1週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

3月25日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月6日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、ソレイユアルダンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月3日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエンドレスノットに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月1日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

10月7日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアルディートプリエ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月28日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4歳（2013年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトーホウビューティにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月16日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ミルキーブロードにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月13日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5月19日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたゴールウェイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月29日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヒメサクラに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったスフィンクスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月30日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（2014年）

2月1日、中8週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に敗れた。

6月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

8月17日、中6週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。最後は、2着のタカラジェニファをクビ差制して久しぶりに白星を挙げた。

9月6日、中2週で迎えた31戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。9着に敗れた。