アナバティック（2007年生、母サンチェッス）

アナバティック（2007年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「上昇気流が生じる」。毛色は栗毛。種牡馬のアルカセット（当時7歳）と交配したサンチェッスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年のライラック賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって3,255万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月5日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るルナーコロナを鮮やかな末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

1月30日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

4歳（2011年）

2月26日、約13か月の休み明けで迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

6月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したアキノカウンターを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

6月26日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

9月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタイタンに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロジェニファーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って制した。

12月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ダノンシャークに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したスイートマトルーフに半馬身届かず2着に敗北した。

5月6日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

7月28日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、サトノギャラントに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6歳（2013年）

1月12日、中5週で迎えた16戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

7月6日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

7月27日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

7歳（2014年）

1月25日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

3月8日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。