スイートマトルーフ（2006年生、母スイートフルーレ）

スイートマトルーフ（2006年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋エジプトの地名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したスイートフルーレが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の寿ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月29日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したシゲルキリガミネを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったエリザベスムーンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のセトウチダイヤに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

6月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

9月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

9月26日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

4歳（2010年）

5月23日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月30日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホークウィンザーをクビ差振り切って優勝

6月26日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ロイヤルネックレスに交わされて3馬身差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルゴルトをハナ差振り切って3勝目をつかんだ。

8月8日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったイタリアンレッドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月25日、中6週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンプレシオネを3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

12月5日、中6週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

5歳（2011年）

4月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

4月23日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5月21日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（10戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

12月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

6歳（2012年）

1月8日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアナバティックを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月29日、中2週で迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた28戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい7着に終わった。