ファイトガリバー（1993年生、母ビユーテイマリヤ）

ファイトガリバー（1993年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時10歳）と交配したビユーテイマリヤが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。1996年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、1996年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月15日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクレバーウーマンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1996年）

1月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたリトルオードリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月25日、中6週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスガノビジンをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイブキパーシヴを半馬身振り切って桜の女王の座に就いた。

5月26日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したエアグルーヴを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

4歳（1997年）

11月22日、約14か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1998年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。