エイブルクロス（1985年生、母ホウカンアロー）

エイブルクロス（1985年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウショウイレブン（当時9歳）と交配したホウカンアローが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）豊巻牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下(牝)。

経歴

デビュー前

山崎彰義厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したツジノスマイルにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイセイジンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

4歳（1989年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた5戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた6戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のカシマアローをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

4月22日、中5週で迎えた8戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

6月10日、中6週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

7月22日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったウイニングベットに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の八海山特別（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

9月17日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（9戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上400万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5歳（1990年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4月8日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。