エアマジック（1990年生、母フアイアフラワー）

エアマジック（1990年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時7歳）と交配したフアイアフラワーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回。1993年の毎日杯(G3)で2着に入った他、1993年のラジオたんぱ賞(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

8月15日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

9月5日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のフィールドジャガーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンボリファントムを半馬身振り切って勝利をモノにする

12月26日、中3週で迎えた7戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（1993年）

2月14日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したシクレノンシェリフにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月25日、中3週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた11戦目は、メイステークス（東京芝2400m 曇/良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月4日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったエーピーグランプリに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

4月17日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

5歳（1995年）

5月6日、約13か月の休養明けで迎えた14戦目は、烏丸ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた15戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の灘ステークス（中京芝2500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナイスガルボに1馬身1/4の差をつけて久々に白星を挙げた。