エクスペディション（2007年生、母ビーモル）

エクスペディション（2007年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「遠征、探検」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時13歳）と交配したビーモルが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地26戦6勝2着5回。2012年の小倉記念(ハンデG3)に勝利した他、2013年の鳴尾記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

7月10日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビッグウィークに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月31日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のプリンセスメイクに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月5日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4歳（2011年）

1月29日、中4週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るユキノサイレンスを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って2勝目を挙げた。

5月14日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったランリョウオーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、逃げるアドマイヤベルナを差し切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の木屋町特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のヤマニンシャスールに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカネトシディオスに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

8月27日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のワルキューレに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月10日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

7月8日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンラーに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

9月2日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で浜中俊騎手（10戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2013年）

1月5日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で浜中俊騎手（11戦4勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

2月17日、中5週で迎えた19戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

6月1日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（12戦4勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したトウケイヘイローを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月7日、中4週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（13戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（14戦4勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、コスモネモシンにクビ差交わされて2着となった。

10月6日、中4週で迎えた24戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7歳（2014年）

4月26日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた26戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。