ビッグウィーク（2007年生、母タニノジャドール）

ビッグウィーク（2007年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「重大な週」。毛色は青鹿毛。種牡馬のバゴ（当時6歳）と交配したタニノジャドールが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回、中央障害5戦1勝2着1回。2010年の菊花賞(G1)に勝利した他、2010年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

11月15日、中6週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ストレンジラブに3/4馬身交わされて2着となった。

12月12日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、カネトシディオスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、タバルナに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたヤマニンガーゴイル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月10日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエクスペディションに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のエメラルドミストに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルゴルトを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

9月26日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のローズキングダムに1馬身1/4の差をつけて最後の一冠を射止めた。

4歳（2011年）

2月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月2日、中6週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

10月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦4勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月30日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦4勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。

12月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に敗れた。

5歳（2012年）

1月5日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

6月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6歳（2013年）

4月7日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5月11日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた22戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のファイヤーに3馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月11日、中3週で迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったエーシンイグアスから2馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中4週で迎えた24戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた25戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2014年）

5月17日、約7か月半の休み明けで迎えた26戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。11着に敗れた。