ワンダフルタウン（2018年生、母シーオブラブ）

ワンダフルタウン（2018年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したシーオブラブが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の青葉賞(G2)に勝利した他、2020年の京都2歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月28日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンザキッドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴォワドアンジェに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラーゴムを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2021年）

5月1日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングストンボーイをハナ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

5月30日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦3勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

4歳（2022年）

10月30日、約13か月半の休み明けで迎えた8戦目は、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（7戦3勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

5歳（2023年）

1月5日、中3週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

3月12日、中8週で迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦3勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた12戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（9戦3勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

6月3日、中8週で迎えた13戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（10戦3勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

8月13日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

12月9日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（12戦3勝）。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中3週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。