エイシンギアアップ（2018年生、母エーシンパナギア）

エイシンギアアップ（2018年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ギアを高速に入れる、シフトアップする」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時11歳）と交配したエーシンパナギアが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2023年のオアシスステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月5日、デビュー戦は川又賢治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3歳（2021年）

1月16日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアウリガテソーロを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月18日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアルメイダミノルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のリーベサンライズに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月31日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2022年）

1月10日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のトレーンベアラーに2馬身の差をつけて2勝目を収める

1月29日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月3日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョイウインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

5月15日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るローウェルを半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

10月30日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2023年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、最後はアラジンバローズと並んで4着同着となった。

6月3日、中5週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

6歳（2024年）

3月27日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、ラジオ関西特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

5月2日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、兵庫大賞典（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で永井孝典騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。9着に終わった。