アラジンバローズ（2017年生、母シークレットアセット）

アラジンバローズ（2017年4月3日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したシークレットアセットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2023年の門司ステークス(オープン)で2着に入った他、2023年のオアシスステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月22日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月13日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジローに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2021年）

4月25日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダディーズメジャーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2022年）

3月27日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のキースローガンに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

7月9日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのインディアトロフィー（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトウセツに1馬身1/4の差をつけて優勝

8月21日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジレトールを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って4勝目を手にした。

12月10日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

6歳（2023年）

1月15日、中4週で迎えた9戦目は、門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたロッシュローブ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた11戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、最後はエイシンギアアップと並んで4着同着となった。

6月3日、中5週で迎えた12戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月12日、中9週で迎えた13戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

2023年8月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、鳥栖大賞（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るデュープロセスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月16日、中7週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた15戦目は、東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアンタンスルフレに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中3週で迎えた16戦目は、近江米特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンビュートをアタマ差振り切って圧倒的人気に応えた。

7歳（2024年）

1月3日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の新春賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナムラタタに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。