トウセツ（2019年生、母ピエリーナ）

トウセツ（2019年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「当節」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時13歳）と交配したピエリーナが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年のアンタレスステークス(G3)で4着に入った他、2024年の門司ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、中辻明によって154万円で落札された。

杉山佳明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月19日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったデシエルトに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

3歳（2022年）

1月29日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムシルバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月19日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月23日、中8週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したヴォルゴグラードにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月7日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタヒチアンダンスに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月9日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスのインディアトロフィー（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったアラジンバローズに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

10月1日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシゲルバクハツを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの尾頭橋ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったゴールドハイアーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2023年）

1月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの雅ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったオディロンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鈴鹿ステークス（中京ダート1900m 小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの栞ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月18日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンブレットを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

12月28日、中9週で迎えた16戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2024年）

1月14日、中1週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

3月17日、中8週で迎えた18戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。