オーバーディリバー（2016年生、母ウインクリアビュー）

オーバーディリバー（2016年4月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「期待以上の結果」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時18歳）と交配したウインクリアビューが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川島牧場。主な勝ち鞍は2020年のシャングリラ賞(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、川島牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、池谷誠一によって3,240万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月14日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3歳（2019年）

6月23日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のシゲルグリンダイヤに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリトルモンスターを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を制した。

4歳（2020年）

8月16日、約9か月半の休養明けで迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンダーブリッツを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフルデプスリーダーをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

5歳（2021年）

2月7日、中9週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

6歳（2022年）

1月29日、約8か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

5月29日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

9月3日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャイニーロックを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7歳（2023年）

1月29日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5月14日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、JAみのり播州百日どり賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンロアノークをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

8歳（2024年）

2月8日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、兵庫大賞典（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

7月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず3着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた20戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の摂津盃（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。