タニオブゴールド（2003年生、母クラクエンレディー）

タニオブゴールド（2003年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋金」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時10歳）と交配したクラクエンレディーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者は青藍牧場。戦績は、中央平地37戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の鮫ヶ尾城特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、青藍牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、谷研司によって892.5万円で落札された。

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

8月28日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るムーヴスターを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月22日、中4週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月3日、中5週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

12月11日、連闘で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

4歳（2007年）

3月3日、約15か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月22日、中6週で迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

9月15日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

9月29日、中1週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月11日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5歳（2008年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は減速してしまい15着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

3月9日、中4週で迎えた13戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6月22日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハイフェイムに半馬身交わされて2着となった。

7月6日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千葉直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

7月27日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で千葉直人騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、4着に入った。

10月5日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で千葉直人騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたウェンブリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月26日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で千葉直人騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で千葉直人騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、14着に沈んだ。

6歳（2009年）

2月15日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月21日、連闘で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたドモナラズ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月21日、中3週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月24日、中8週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

6月21日、中3週で迎えた24戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

8月2日、中1週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、トリビュートソングに交わされて1馬身差の2着となった。

9月27日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の鮫ヶ尾城特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のゴールドスパークルに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月28日、中8週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた30戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

7歳（2010年）

5月22日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

6月20日、中3週で迎えた32戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したラヴドシャンクシーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月17日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

11月13日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の柳川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた37戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（小倉芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。