トリビュートソング（2005年生、母トレアンサンブル）

トリビュートソング（2005年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「特定のミュージシャンに敬意や称賛を込めて企画される歌」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時10歳）と交配したトレアンサンブルが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回、中央障害5戦1勝2着1回。2011年の新潟ジャンプステークス(JG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月4日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2008年）

2月4日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウマリアを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッズフィールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月5日、中3週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったニシノエモーションに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

7月12日、約15か月半の休み明けで迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

8月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線に入ると、前で粘るタニオブゴールドを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

9月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレオプログレスをクビ差振り切って3勝目をマークした。

5歳（2010年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のカネトシソレイユに1馬身3/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

3月27日、中1週で迎えた13戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（6戦3勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

10月16日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（9戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6歳（2011年）

4月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月7日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のヤラマイカに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手に入れた。

7月24日、中6週で迎えた21戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた22戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリーバレンから1馬身半差の2着に敗北した。