ワイエムタイホウ（1989年生、母ソブリンテスコ）

ワイエムタイホウ（1989年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のラプシイ（当時14歳）と交配したソブリンテスコが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の上総特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

秋山史郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

9月14日、デビュー戦は武藤善則騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1992年）

2月9日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のミスターコトブキをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月29日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月26日、中7週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のハヤノライデンをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた6戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（6戦2勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手（7戦2勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったハギノスイセイに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

9月5日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったキョウエイボナンザに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で武藤善則騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスババロアをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で武藤善則騎手（10戦3勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で武藤善則騎手（11戦3勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、6着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた13戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武藤善則騎手（12戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

5歳（1994年）

3月12日、約15か月半の休養明けで迎えた14戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手（13戦3勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

6歳（1995年）

3月20日、約12か月の休養明けで迎えた16戦目は、岩本清隆騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた17戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本清隆騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。