カオリローマン（1989年生、母ブラツクルーパス）

カオリローマン（1989年6月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時17歳）と交配したブラツクルーパスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は濱田牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

1月6日、デビュー戦は小迫次男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた3戦目は、菅野昭夫騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキタサンヤマトに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ダーリングレディに交わされて5馬身差の2着となった。

3月8日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅野昭夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ヤスラギに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅野昭夫騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のイデアーレに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月26日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で菅野昭夫騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

4歳（1993年）

1月5日、約8か月半の休養明けで迎えた8戦目は、伊藤栄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤栄騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月24日、連闘で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤栄騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤栄騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤栄騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスイートジェシカにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤栄騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のポールトゥウィンに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

4月4日、中2週で迎えた14戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスティールアヘッドを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

7月24日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた19戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（4戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた24戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。