アポロノシンザン（2012年生、母アポロジャスミン）

アポロノシンザン（2012年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋晋山（山へ進む）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時23歳）と交配したアポロジャスミンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。2019年の京葉ステークス(オープン)に勝利した他、2017年の信越ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

6月22日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったヤマカツエースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月2日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモカンプに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、中7週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

3歳（2015年）

1月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスズカブレーンに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（2016年）

10月23日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた10戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の十日町特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、最後はエルノルテと並んで3着同着となった。

11月20日、中3週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の飯坂温泉特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったスカイパッションにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のサプルマインドに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

2月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月19日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のショウナンタイザンに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月12日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のビップライブリーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月15日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコウエイタケルに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月23日、中9週で迎えた19戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（6戦2勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

6歳（2018年）

2月25日、中8週で迎えた20戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

4月29日、中8週で迎えた21戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（8戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月14日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた24戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

7歳（2019年）

3月30日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のドリームドルチェを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

5月25日、中5週で迎えた27戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

10月27日、約5か月の休み明けで迎えた28戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（4戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

8歳（2020年）

4月4日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5月24日、中6週で迎えた31戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。14着に終わった。

2020年6月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。