スマートパイレーツ（2002年生、母Kenbelle）

スマートパイレーツ（2002年9月3日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海賊。海賊のような強さを持った馬になるように」。毛色は青毛。種牡馬のGrand Lodge（当時11歳）と交配したKenbelleが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方22戦12勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のくろうま賞(一般B3以下)。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月15日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたスマーティコジーン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、がんばれ馬産地門別競馬特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（2006年）

2月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに22kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2六アイ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2五アイ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた11戦目は、一般C291011（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2六アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、メインザナゲットに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2-11 12（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

6月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5歳（2007年）

4月3日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から41kg戻して迎えた15戦目は、一般C3五ア（船橋ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデネブに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、一般C3三イ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のイイカゼに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月1日、中3週で迎えた17戦目は、一般C3一二（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリーンゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月15日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2四アイ（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリックワードに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月11日、中3週で迎えた19戦目は、一般C2八九（大井ダート1500m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアクアフェミニンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月22日、中1週で迎えた20戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソウシュウペガサスに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7歳（2009年）

9月2日、約26か月の休養明けで迎えた21戦目は、一般C3二（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のササノトッキーに6馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

9月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、一般C3二イ（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、ゴルゴンに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のシルクロージネスを3/4馬身振り切って8勝目を手に入れた。

8歳（2010年）

8月27日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォックスブラボーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

9月10日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のホットピクルスをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

9月29日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモカサブランカに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月25日、中3週で迎えた27戦目は、蒼雲特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のキョウエイヒミコをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

11月17日、中2週で迎えた28戦目は、一般C1五（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島正太郎騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。