キクノビオレッテ（1993年生、母キクノセブン）

キクノビオレッテ（1993年5月22日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイヤモンドショール（当時14歳）と交配したキクノセブンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原哲雄。戦績は、中央平地15戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の浦佐特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

3月2日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

4月6日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2500m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

8月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイティダンスにアタマ差届かず2着に惜敗した。

8月17日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったムービースクリーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月14日、中3週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーアリズムをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

9月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（5戦1勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の燕特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた15戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のブランドペギーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。