モレタニア（2005年生、母モカモカ）

モレタニア（2005年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「客船名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時15歳）と交配したモカモカが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方32戦12勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年の一般C2-2。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

6月28日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月16日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4歳（2009年）

4月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハイフレンドトライに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月19日、中1週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた4戦目は、一般C4-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のビッグゴールドをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、リゲル特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた6戦目は、一般C3-5（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコアレスアタックにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月31日、中1週で迎えた7戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般C3-4（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアミフジリュージュに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月22日、中2週で迎えた8戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2-4（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーアキンボシに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月16日、中2週で迎えた9戦目は、プロキオン特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた10戦目は、プロキオン特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のシンメイキセキを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

8月31日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1-3（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（2戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた13戦目は、シリウス特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴールデンジョイスを捕まえ切れず、8馬身差の2着となった。

9月22日、連闘で迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、富山県畜産振興協会長賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた15戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、シリウス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

5歳（2010年）

3月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

4月19日、中5週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

8月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

10月2日、中7週で馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた20戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 24（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったダンツオーロラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上C2-20（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカシノビヨンセに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上C2 24（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエフティブレーヴに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 18（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモアレストに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月18日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は長田進仁騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブユウデンをアタマ差振り切って勝利をモノにする

6歳（2011年）

1月4日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた26戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワトパーズに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月11日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は長田進仁騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したオペラサウンドにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月5日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた29戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダンシングダンサーに1馬身半の差をつけて優勝

4月17日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長田進仁騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ドリームセイヴァーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

5月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（8戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のジェニーキャンドルに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月14日、中0週で迎えた32戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（9戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で長田進仁騎手（10戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオルキーデアに1馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

7月2日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長田進仁騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で長田進仁騎手（12戦4勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で長田進仁騎手（13戦4勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた37戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で長田進仁騎手（14戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で長田進仁騎手（15戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。