マックロウ（1997年生、母アンテイツクヴアリユー）

マックロウ（1997年4月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したアンテイツクヴアリユーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着5回。2001年の京都記念(G2)に勝利した他、2001年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

2月12日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

3月4日、中2週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスナークパワーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中9週で馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた3戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたダイシンステージ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月3日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテンペストシチーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月24日、中2週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたダイタクアスリート決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたシャープキック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたアトラクティーボ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月17日、中2週で迎えた10戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスフライトを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月18日、中3週で迎えた11戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月19日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったホットシークレットに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。