セイウンヴィーナス（2017年生、母マルモリバニー）

セイウンヴィーナス（2017年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ローマ神話の女神」。毛色は青鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時8歳）と交配したマルモリバニーが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大柳ファーム。2020年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

10月21日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のナリノオルフェをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3歳（2020年）

1月13日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月26日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野中悠太郎騎手（5戦1勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったパラスアテナにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの八丈島特別（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったカラテにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

12月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったリーガルバトルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月17日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤチャチャを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月7日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエレヴァテッツァを豪脚でハナ差だけ差し切って3勝目をゲットした。

5月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は野中悠太郎騎手（8戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

12月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの立志ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

5歳（2022年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（9戦1勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

2022年2月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。