エレヴァテッツァ（2017年生、母スキッフル）

エレヴァテッツァ（2017年5月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「気品、気高さ(音楽用語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したスキッフルが20歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月10日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディヴィナシオンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2020年）

4月26日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るボンベールを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

9月5日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月15日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように疾駆したが、ピッツィカートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2021年）

1月24日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの西尾特別（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、アカイイトに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、セイウンヴィーナスにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月10日、中8週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千里山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、レッドフラヴィアに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの彦島特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

5歳（2022年）

7月2日、約12か月の休養明けで迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

2022年9月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。