ハギノトリオンフォ（2002年生、母ロイヤルアカデミー）

ハギノトリオンフォ（2002年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時17歳）と交配したロイヤルアカデミーが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）スガタ牧場。戦績は、中央平地38戦4勝2着5回、地方2戦2勝。2009年のすばるステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、スガタ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、安岡美津子によって2,100万円で落札された。

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

3月20日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

7月16日、中6週で迎えた5戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったトーワユメジにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月10日、中6週で迎えた9戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C7二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカガヤキノギクを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月6日、中3週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハワイアンマーチに7馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2006年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のランドベストに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

6月11日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ピサノヘネシーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月9日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたシュウマノチカラ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

7月30日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、最後はサインゴールドと並んで5着同着となった。

10月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイグローリアスに6馬身の差をつけて制した。

11月12日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたサンライズレクサス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた19戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたサンダルフォン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5歳（2007年）

1月28日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハスフェルに1馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

3月24日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナトゥーアに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤木高太郎騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

11月18日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月18日、中3週で迎えた27戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

7月5日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた30戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

12月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

7歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた32戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた33戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着を確保した。

3月14日、中4週で迎えた34戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

4月19日、中4週で迎えた35戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた36戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

10月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた38戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

8歳（2010年）

1月10日、中5週で迎えた39戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた40戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。