ナリタラブソング（1989年生、母ナリタクイン）

ナリタラブソング（1989年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のスルーザドラゴン（当時7歳）と交配したナリタクインが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）細道牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の八女特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月8日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、サンドピープルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマンデーグローリーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月12日、中4週で迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月4日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

10月11日、連闘で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月1日、中2週で迎えた10戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったケイアイピジョンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

12月5日、連闘で迎えた13戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったフェイヴァーワンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

12月20日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチャームガールに3馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

4歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた15戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた17戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエイユーサンバーをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。