ラジエーション（2021年生、母マンテラライ）

ラジエーション（2021年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「魔術書『天使ラジエルの書』と父名の掛け合わせ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のインカンテーション（当時11歳）と交配したマンテラライが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。主な勝ち鞍は2024年の名古屋チャレンジカップメロン賞。

経歴

デビュー前

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

2月11日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したガウラスパークを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月25日、中1週で迎えた2戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から17kg増やして迎えた3戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカルテメトレスに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

5月25日、連闘で馬体重を前走から9kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

8月27日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、アンタレス賞（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松本大輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオランジーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月14日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの菅名岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本大輝騎手（3戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

10月22日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、ミズナラ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本大輝騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったシーサーペントに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2025年）

2月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた8戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、富士山賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた9戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、メッシーナ賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のリリーバローズに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月11日、中4週で迎えた10戦目は、卯の花月特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

デビュー前

佐藤博紀厩舎（川崎）へ入厩。

5月16日、デビュー戦は野畑凌騎手を鞍上に据えて、開成町阿波おどり特別（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番ゲートからスタート。出走取消となった。

5月30日、中6週で迎えた11戦目は、鈴蘭特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレイニングキャットに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月19日、中2週で迎えた12戦目は、見返り美人特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野畑凌騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のオリコウデレガンスに1馬身の差をつけて制した。

10月14日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、大磯まつり2025記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野畑凌騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた14戦目は、時雨空特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野畑凌騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、サザンカに交わされて2馬身差の2着に敗北した。