ミスティックロア（2020年生、母Folklore）

ミスティックロア（2020年2月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「神秘的な+母名より。人智を超えるような活躍を期待して」。毛色は芦毛。種牡馬のArrogate（当時7歳）と交配したFolkloreが18歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年の大阪スポーツ杯(オープン)で2着に入った他、2024年のスレイプニルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

2月26日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は508kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったダブルジョークにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

3月18日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るラップスターを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

6月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンテバローズに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

12月28日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの立志賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったアクションプランに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

1月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラスの五条坂特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマラグドスを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの大津特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドゥラレジリエントをアタマ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

5月25日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドバランサーをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

6月16日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた11戦目は、大阪スポーツ杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したデリカダにクビ差届かず2着に甘んじた。