ダンサール（2015年生、母バラダセール）

ダンサール（2015年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「踊る(ポルトガル語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したバラダセールが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2019年の鹿野山特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月18日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコンテントに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように疾駆したが、シンギュラリティに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月1日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクレアスパークルに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

10月14日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

4歳（2019年）

2月11日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた7戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたウインクルサルーテ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月14日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のモクレレに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月9日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5歳（2020年）

1月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月16日、中9週で迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

10月31日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

6歳（2021年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

2021年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。