サクラビックオー（1986年生、母ダイナスワツプス）

サクラビックオー（1986年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソロン（当時26歳）と交配したダイナスワツプスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着7回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1991年の万代特別(500万下)。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

4月29日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた3戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のくちなし賞（東京芝2400m 小雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアサカサニーオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上400万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上400万下の万代特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコクサイキットに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の豊栄特別（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は小島太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

9月16日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

11月25日、中9週で迎えた9戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

4歳（1990年）

4月29日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の天童特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったモリマツオーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月4日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下の奥只見特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったキオイサスケに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマンノアトラスを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月2日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったインターセレクトに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（1991年）

1月27日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月27日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、5歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ヤングイーグルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月21日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（6戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のハセフローレンスに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月1日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したオカフネに半馬身届かず2着に敗北した。

9月28日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（8戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシンボリベルソアにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月10日、中2週で迎えた24戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は小島太騎手（10戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

6歳（1992年）

3月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、キャビン杯（宇都宮ダート1900m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月30日、約6か月半の休養明けで迎えた29戦目は、春待月特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

7歳（1993年）

3月7日、中9週で迎えた30戦目は、山口健治騎手を鞍上に迎えて、白梅特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。