タニノデスティニー（1998年生、母デンコウセッカ）

タニノデスティニー（1998年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラムタラ（当時6歳）と交配したデンコウセッカが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2001年のみなみ北海道特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

9月10日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンスタンリーを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したワンモアバンクオンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたエイシンハリマオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2001年）

2月4日、中5週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモスクランブルに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 小雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

5月26日、中4週で迎えた14戦目は、3歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロライデンを圧倒的な末脚でアタマ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のみなみ北海道特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスリリングサンデーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて優勝

4歳（2002年）

8月11日、約13か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

9月14日、中2週で迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた21戦目は、V.エスピノーザ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月山特別（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったフェリシタルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

5歳（2003年）

8月16日、約10か月の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（10戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。